「ボヘミア」は1955年春にグリニッジヴィレッジに
オープンしたばかりだが、フレッシュなジャズが聴ける店
として早くもジャズ名所として浮上した。
オスカー・ペティフォードが音楽ディレクターとなり
ケニー・クラークやホレス・シルヴァーを擁する
ハウス・バンドを率いていた。
6月のある夜、レギュラーのリチャードソンが遅刻。
客席にはジャッキー・マクリーン、フィル・ウッズも
いたが、ここぞとばかりに飛び入りしたのは、フロリダから出てきたばかりの
キャノンボール・アダレイ。 彼はそのままレギュラー化。
ケニー・クラークの録音にも新鋭ドナルド・バードと共に起用されて
誕生したのが、本アルバムである。
その歳の3月にはチャーリー・パーカーが急死(34歳)していたが
ジャズ界は新しいタレントを見出した。
本アルバムではベースはポール・チェンバースだが
他はオスカー・ぺティフォードのサイドメンと言える顔ぶれである。
哀愁の美旋律が今も愛されているオープニング曲は
オスカー・ぺティフォードが作曲した。
後にファンキー・ジャズの総帥となるキャノンボール兄弟の
それぞれの資質とビバップが未分離の、まさに何かが始まろうとしている
ドキュメンタリーな演奏集だ。
しかし、ジャケットがイタダケナイ。
昔の方が良かったと思うのは、おいらだけだろうか?
ボヘミア・アフター・ダーク
ちなみに、昔のアルバムジャケットがこちら
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